スプラトゥーンとマッドマックスの意外な関係性
タイトルはオチに使います。基本的にスプラトゥーンの話です。
はじめは豆腐、もがいてウサギ
この『社長が訊く』のシリーズが大好きで、ポケモンXYのインタビュー*1でも完全にアテられてしまったんだけれど、今回もすごかった。ゲーム要素とコンセプトが噛み合った話は最高で、これを読んでから一気に遊びたくなった。
とはいえ、スプラトゥーンを始めるにはハードから買わなければならず、そうとう手痛い出費になるので抑えていたところ、一度遊んでしまってあまりの面白さに思い切って買ってしまった。Kindleのセールで溜まっていたAmazonポイントを飛ばした。
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結局、ポケモンXYのときと同じ結果になった(一本のソフトのためにハードを買った)。『社長に訊く』シリーズ、本当にいい話で好き。ポケモンXYのインタビューはポケパルレの話が特に好き。開発者のストーリーを知った後だと、とにかく気持ちよく購入できてしまう。
感想
対人プレイが楽しい
とにかく楽しい。特に革命的なのは、対人戦をやっているのに負の感情が起きにくいところだと思う。
スプラトゥーンが説明される時、どうしてもFPSやTPSという単語を出されることが多い。ゲームを構成する要素の説明としては全く間違っていないんだけど、FPSやTPSの背景をあまり持ち込みたくないと思ってしまう。我々はインクを塗り合っているだけであって、FPSのように殺し合いをしているわけではない、という気持ちが良い。そういう気持ちでいると、殺伐としない。 ナワバリバトルとガチバトルの切り分け、ランクとウデマエの切り分け、メッセージがナイスとカモンだけ、などなど、ゲームを取り囲む環境が殺伐としない細かい配慮がされていて良い*2。
1ゲーム終わったあとに、チームが組み直されるのも良い。さっき苦戦した相手が味方になったり、頼もしい味方が敵になって絶望したりする。勝っても負けても次は勝つぞという気持ちになる。楽しすぎて、迂闊に遊ぶと時間がどんどん吸われる。
フェスが楽しい
第2回フェスからの参加だけど、すごく楽しかった。まず、広場が盛り上がっているのが良い。他のイカがみんな踊っているのが良い。フェスのバトルでもBGMや背景で雰囲気が変わっていて、お祭り感の演出がすごい。 正直、トレイラーで踊っているアオリちゃんとホタルちゃんをズームして眺めているだけでも楽しめた。
ヒーローモードが楽しい
スプラトゥーンは、プレイヤーを動かして、エイムも動かして、さらに潜って撃ってと、操作の熟練度が要求される。対人戦では特に、その差が顕著に出るんだけれど、ヒーローモードで熟練度が底上げされる。初心者にも優しい。
単に各種操作への慣れだけではなく、ヒーローモード攻略には周囲の状況把握が求められることもあるし、実際に対人戦で使われるステージの理解を深めるようなものもある。そういった高度なチュートリアルでありながら、(操作になれていれば多少作業感が出て退屈に感じるものの)宝探し的な要素もあって十分に楽しめる。
世界観が楽しい
スプラトゥーンのストリート的なデザインに、最初は特に気に入ったりはしていなかったんだけれど、ヒーローモードを進めると、「BGM」と「(ヒーローモード用の)ステージの背景」のおかげで、このデザイン、もとい世界観が完全に好きになってしまった。このイカの世界が好きだし、楽しい。
ここからオチ
※ヒーローモードとマッドマックスの軽いネタバレ
ヒーローモードの最後のステージ、どうせ楽勝な相手だと思って挑んだら結構難易度が高くて苦戦した。
それはともかく、ラスボスが面白い。わさびでDJ、面白すぎる。 さらに、終盤に1号と2号から電話がかかってきて、シオカラ節が流れながらのバトルで、テンションが上がりまくった。どうしてこんなにアガるだろうか。
そのとき、先日見た「マッド・マックス 怒りのデスロード」と完全にリンクした。炎を吐くギターと大爆音のスピーカーは士気を高めるから必要だったんだな!なるほど! DJタコワサ将軍も背後がすごいことになっているし、完全に一致した。
エンドロール
ヒーローモードを攻略すると流れてくるエンドロールが、これまた最高。 操作ができて遊び心のあるエンドロールでありながら、音楽がいい。フェスのときに広場で流れていた音楽ってこれだったのか。
エンドロールに感極まって、このエントリーを書いていると言っても過言ではない。オリジナル・サウンド・トラック、発売されないのかな…。
まとめ
大変満足している。
このユーザー体験は今プレイしているから楽しめるものだと思うし、もっと言えば今後も楽しめる保証はない。 できることならば、今後も末永く、殺伐としないスプラトゥーンが続いて欲しい。
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*1:http://www.nintendo.co.jp/3ds/interview/ekjj/vol1/index.html
*2:プレイヤーに「殺した」「殺された」という意識は必要ないので、通称「キル」「デス」と呼ばれるものも、結果画面においてはアイコンで表現されているに過ぎない。とか。